駐日タジキスタン共和国大使館

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タジキスタン共和国 エマムアリ・ラフモン大統領

議長殿、
天皇陛下、
各国閣僚閣下
ならびにご来席の皆様

 私は、タジキスタン共和国大統領として、また、アラル海救済国際基金総裁として、水に関するかくも重要な催しの壇上で発言させていただくことを大変うれしく思っております。

 なにより、本日、友誼に満ちたこの日本の地に立っていることに、私は満足を覚えます。2003年、この日本で「第三回世界水フォーラム」が開催されましたが、この会議では、わが国の発議によって、「国際“生命のための水”10年」を設定することが確認され、水資源の状態と利用、言い換えれば、この地球という惑星の生命そのものの維持に各々の国家が責任を持つことが必要であることが宣言されたのであります。
 この発議が、アジア太平洋地域の国々を含め、141カ国による支持を得たことは、注目に値することであると考えます。
 「アジア太平洋水フォーラム」という新たな共同ネットワークが設立されたことは、2003年を国際淡水年とし、2005年から2015年を「国際“生命のための水”10年」とするというアイデアが、地球の大きな部分を占めるこの地域の共感を呼んだことを意味しております。このようなサミットが開催されたことは、本質的にかけがえのない存在である水というものに対する関心が常に増してきていることの証左であります。世界の潮流を見るに、水の価値は、それぞれの国や地域の安定した未来のために必要とされる石油、ガス、石炭及びそのほかの資源の価値に勝るとも劣らないものとなるやも知れません。

 しかしながら、遺憾なことに、現実を見ますと、低品質の水や劣悪な衛生状態が原因で、全世界で4千人前後の子供が毎日死亡しており、また10億人を超える人々が清潔な水を手に入れることができずにおりますが、その多くはわがユーラシア大陸に住んでいるのであります。こうした問題は、それを解決する可能性と能力の最も小さい、貧しい国々に特徴的なものとなっております。したがって、清浄な飲料水を確保することが困難になっている人々を助け、水に関連して生じる災害を救援することを目的として、国連水資源委員会の枠内において各地域別及び国際的な緊急基金を創設することが喫緊の課題であると思われます。
 「アジア太平洋水フォーラム」は、水の問題は総合的に解決していく必要があるということを優先課題として打ち出すべきだと考えます。具体的には、エコシステム的アプローチを考慮しつつ、水投資システムや水害対策の改善を通じて、この課題を実現していくべきであると思われます。

 重要な「ミレニアム開発目標」のひとつである「安全な飲み水を利用できない人口を半減させる」という課題を実現するためには、水セクターへの投資がまず第一に必要とされますが、この水セクターへの投資は、全体として、各国の経済の発展度とその指導者の政治意志に左右されます。
 そこで私は、発展途上国及び貧しい国々がその水セクターを改善し、今申し上げた目標を達成することを援助できるよう、水問題に関する先進国のパートナーシップを確立することを提言します。後進国への支援こそが「国際水10年」の後半の主要課題になるべきと考えるからであります。
 私の述べた問題と提言は、どれも総合的な検討と解決策とを要するものであり、そのためには、地域レベル及び準地域レベルでの努力を結集させなければなりません。

 国連総会の枠組において大臣特別会合を開催し、地球レベルにおける水問題の現状を話し合い、水に関わる問題解決のための具体的な取り組みについて検討することができれば、上に述べた方向性に即した進展が見られることでしょう。水利用者すべての利益を侵すことのない、水政策の包括的な原則を定めた国際水協約を準備し、採択することが、こうしたさまざまな努力を結集させる上での大事なステップとなりうるのではないかと考えます。
 タジキスタンは、その経済成長に伴って、水セクターへの投資を絶えず増大させております。特に水力発電の開発を重視しており、豊富な水力資源のおかげで、安価でクリーンな電力を、自国のみならず、隣接する各国の産業にも供給することが可能となっております。われわれは、水の問題に関心を持つすべての方々に、この水資源開発を平等互恵の原則に立って共同して行うことを呼びかけます。

 起伏に富んだ山岳地帯が国土の93%を占めるタジキスタンは、水に関連する天災が発生しやすい国でもあります。洪水、旱魃、土石流、大水、雪崩、地すべりが、毎年大きな被害を国の経済にもたらしております。
 タジキスタンにある貯水量170億立方メートルのサレズ湖は決壊のおそれがあり、タジキスタン、アフガニスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンに住む600万人の人々に対して生命の脅威となっております。私はこれまでに、国際コンソーシアムを形成して、高山地帯にあるサレズ湖の澄み切った真水を、中央アジアに住む3000万人から4000万人に給水できるようにすべく呼びかけております。この構想に賛同を得られれば、先に述べたこの湖に起因する災害を回避できるだけでなく、この湖を人々に役立つものとすることにもなります。さらに大きな危険をもたらそうとしているのが、地球温暖化であり、これによってタジキスタンの高山地帯にある氷河の融解が加速されているのが観測されております。

 このことは河川の水文学的状況が変化する危険性を孕んでおり、その恐るべき災禍はわが国だけでなく、下流に位置する国々にも及びます。これらの国では、灌漑農業が盛んに行われておりますが、この灌漑は大部分がこうした河川の水資源に頼っているからです。近年水に関連する自然災害が増大していることを考慮し、タジキスタン共和国政府は、水災害を減少させるための国際会議を来年2009年、ドゥシャンベで開催することを決定しました。この差し迫った問題に危機感を募らせるすべての方々、アジア太平洋諸国の政府、国連機関、国際団体、NPOのメンバー、学者及び専門家がこの重要なイベントに参加くださるよう、招待申し上げたいと思います。


尊敬するサミットご来席の皆様
 アラル海の悲劇が国際社会に知られるようなってすでに久しい現在ですが、私はアラル海救済国際基金総裁として、皆様にこの全地球的な問題にもう一度ご注目いただきたいと思います。地球温暖化と人口増大という状況のもとで、この問題は中央アジアにとって第一の課題となっております。この地域の国々だけでは、この問題に対処することはできません。そこで、中央アジア各国の元首は、国際団体やスポンサーの活動の調整を目的として、アラル海救済国際基金を国連の機関とし、また、アラル海水系を「ミレニアム開発目標」達成のための優先パイロット地域として宣言することを発議しました。
 この発議が本サミットの声明文に反映され、それにより、アラル海水系に属する国々が抱える多くの問題の解決に向けた力となることを期待しております。

 「アジア太平洋水フォーラム」は、アジア太平洋地域の重要な水利共同体のひとつとなることでありましょう。その役割を強め、水資源の管理をよりよいものとするために、5つの準地域すべてにそのセンターを設置することが求められます。新しく設けられた「水フォーラム」は、中央アジア準地域の水問題に対して更に注意を深めるべきであると考えます。タジキスタンはこの点で「水フォーラム」を全面的に支援する用意があります。そこで、「水フォーラム」の中央アジア・センターをドゥシャンベに置くことを提案いたします。
 水セクターの改善にとって少なからず重要な役割を果たすのが、政治であります。各国の指導者の政治意志は、まさに水セクターの一貫した発展のための重要なファクターのひとつであります。世界中でこのことが徐々に理解され始め、各国の政治指導者が水問題の解決により多くの注意を払うようになりつつあることは、うれしい限りであります。本サミットの結果が、来年、この友誼に富む日本の地で開かれるG8で紹介されることは、注目に値します。

 私たちは、一国、準地域、そしてアジア太平洋地域全体の枠組のなかで、水資源開発の具体的な問題の様々な局面について集中して対処し、また、水資源管理を進歩的、かつ安定した、人々を益する手段として確立すべく支援するというすばらしい可能性を手にしているのです。
 この場においでのすべての方々にとって、この道程が成功につながるものであることを祈念いたします。
 ご清聴、ありがとうございました。


The site of the President of the Republic of Tajikistan



The site of the Ministry of Foreign affairs



The site of the National Information Agency



The site of the Parliament



The site of the National Bank



High Level International Conference on Water Cooperation to be held on August 20-21, 2013 in Dushanbe, the capital city of Tajikistan



ASIA COOPERATION DIALOGUE THE 11th MEETING OF THE MINISTERS OF AFFAIRS 28-29 March, 2013, Dushanbe, Republic of Tajikistan




タジキスタン共和国大統領とベルギー王国の保健協会社長の会議




タジキスタン共和国ラフモン大統領、2012年3月26日、中野・日本外務大臣政務官と会談




玄葉外相、「タジキスタンは日本にとって特別の役割を果たしている」




日・タジキスタン外相会談




桜の苗木




タジキスタン共和国独立・21周年記念




日本初公開の「エロース形装飾


ゴールノ・バダフシャン自治州ホログ市で発生した事件について





水資源管理で中央アジアを先導するタジキスタン

Struan Stevenson氏はOSCE・欧州安全保障協力機構議長の個人代表であり、専門は中央アジアの生態と環境です。彼は欧州議会のスコットランド代表で保守党議員です。



最終更新日: 2013年04月10日 @ 04:45pm